【薬膳の効能】八角の効能 スターアニスは温裏薬でもある
八角の主な効能
温性
1. 腎陽を補う
2. 気を巡らす
八角は温裏薬
八角はスターアニスとも言い、炒飯や豚の角煮、カレーなどに使われます。
中医学では「大茴香」という生薬でもあり、体の内側を温める「温裏薬」に分類されています。
八角は特に腎と脾を温める性質があり、足腰やお腹の冷え、冷えによる痛みなどの治療に使われます。
特に腎陽虚タイプにおすすめです。例えば体や足腰がだるく冷える、冷えて痛い、体や下半身が冷えてむくみやすい、排尿異常などは腎陽虚特有の症状です。
※中医学の「腎」や「脾」は西洋医学のそれとは解釈が異なります
八角は気を巡らす
八角の独特な香りは気の巡りを良くする作用があります。
気滞タイプで胃腸の気の昇降がうまくいかず、お腹が脹る(脹って痛い)、胃腸の動きが悪く便秘ぎみの時にも八角は向いています。
ただし摂りすぎると熱を持ちやすく、炎症のもとになります。ご自身の寒熱を考慮して量を調節することをおすすめします。