【薬膳の効能】紫蘇は風寒邪の治療にも使われる
紫蘇ジュース(胡桃の庭の薬膳より)
紫蘇の主な効能
温性
1. 発汗させ、体表の邪を追い払う
2. 気の巡りを良くする
3. 解毒する
紫蘇は発汗させ邪気を散らす
紫蘇は辛温解表薬でもあり、辛味で体表の毛穴を開いて発汗を促す作用があります。
漢方ではこの発汗作用を利用して、感冒(風邪)の初期治療に使われます。
「風寒系の邪気」が体内に入る前に体表から発散させることで、発病を防ぎます。
紫蘇は気の流れを良くする
また紫蘇の芳香成分は、気の巡りを改善し軽度の不安感などを晴らし、嘔吐を抑制する作用もあります。
例えば妊婦さんのつわりにも良いですし、吐き気を伴う風邪の時もおすすめです。
ただし芳香成分は加熱で失われますので、気の巡りを良くする目的の場合は、火を止める直前に紫蘇を入れてください。
解毒剤としての役割
日本では、紫蘇は古くから魚、貝、蟹の解毒剤として知られています。
お刺身によく紫蘇が添えられているのは、魚介の毒を解消する意味があるんですね。
自然からの季節の贈り物は、人間が生きていくうえで助けになるものばかりですね。
青紫蘇と赤紫蘇の違い
青紫蘇と赤紫蘇は基本的に薬効は同じです。
ただし赤紫蘇の方が、薬効が強いとされます