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【薬膳の効能】アスパラガスの効能 熱と湿気を取り除き、肺を潤す

薬膳では、アスパラガスは涼性で清熱や補陰作用をもつ食材とされます。

春から初夏におすすめで、体のほてりの改善し、体や肺に潤いを与えます。

アスパラガスのサラダ

中薬学から見るアスパラガス

性味:涼・甘・苦
帰経:肺・脾
主な効能:清熱生津・利尿
季節:春~初夏

現代薬膳から見るアスパラガス

薬膳におけるアスパラガスの主な効能とポイントを紹介します。

アスパラガスの性質(平性) 平性

1. 清熱(体の熱を冷ます)

2. 利湿(余分な湿気を出す)

3. 養陰(体に潤いを与える)

 

1. 熱と湿をとる

アスパラガスは「清熱」「利湿」の作用をもち、体にこもった余分な熱と湿気をやさしく取り除きます。

体の中にたまった水分(湿気)が熱を帯びている状態──いわゆる「湿熱(しつねつ)」に特に有効とされています。

※湿熱とは:体にこもった湿気が熱化し、ニキビ・口臭・尿トラブル・おりもの過多などの不調を引き起こす状態。

 

2. 肺を潤し、乾燥を防ぐ

アスパラガスは「養陰」の働きがあり、体内の津液を補って、乾燥による空咳やのどの渇きを和らげます。

特に「肺陰虚(はい・いんきょ)」と呼ばれる乾燥タイプに適しており、呼吸器のうるおい不足をケアする食材です。

「湿熱」とは中医学の概念です。独特の考え方ですが、これが理解できると体質判断や体質改善の手がかりになることも多いため、胡桃の庭の講座でもお伝えしています。

水湿・寒熱の概念はこちら👉▶ 痰飲・水湿寒熱

用途
春の疲れ/声のかすれ/のどの渇き
相性
卵・豚肉と合わせて滋養強化
注意
冷えやすい人は食べ過ぎ注意
 
参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中葯学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

※ 本ページは教育目的の一般情報です。医療・診断・治療の代替ではありません。体質や服薬に関しては専門家にご相談ください。

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