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【薬膳の効能】ごぼう|体の熱と毒素を排出。熱による便秘や肌トラブルに。

中医学の定義においてごぼう(牛蒡)は、涼性(りょうせい)の性質を持ち、体内の過剰な熱と毒素を解消する「解毒(げどく)」の効能を持つ根菜です。

大腸を潤して便通を良くする作用もあり、特に熱による便秘や皮膚のかゆみ、腫れ物などの改善に適しています。おせち料理では家業が土地に根付くことを願う縁起物として親しまれています。

きんぴらごぼう

中薬学的データ 🍵 医食同源

性味:・甘〜微苦 / 帰経:肺・大腸

ごぼうの薬膳的効能と特徴

  • 清熱解毒せいねつげどく:体の熱を逃がし、毒素を取り除く
    熱による湿疹、皮膚のかゆみ、腫れ物などの改善に役立ちます。専門的には「疏散風熱(そさんふうねつ)」の効能があり、喉の痛みなどを伴う風邪の初期症状にも適応します。
  • 潤腸通便じゅんちょうつうべん:腸を潤し、熱による便秘を解消する
    特に大腸が熱を持ち、粘膜が乾燥して便が出にくいタイプの便秘に効果を発揮します。
💡 知っておきたいポイント:すべての便秘に良いわけではない?
現代栄養学でも食物繊維が豊富なごぼうは便秘に良いとされますが、薬膳では「熱性の便秘」に適していると考えます。冷えによる便秘や、エネルギー不足が原因の便秘には向かないため、ご自身の体質を見極めることが大切です。おせち料理では「粘り強く根を張る」象徴とされるごぼう。他のおめでたい食材の効能は【おせち特集ページ】をご覧ください。
適応
熱毒による肌荒れ・便秘
相性UP
人参・蓮根・蒟蒻・胡麻
注意
冷え体質の便秘には不向き

講師のひとりごと

ごぼうをこれほど日常的に食べるのは日本独自の文化ですが、中医学の視点で見ても、その「解毒」の力はとても優れています。お正月はご馳走が続いて胃腸に熱がこもりやすい時期。そんな時にきんぴらごぼうなどで「大腸のお掃除」をするのは、本当に理にかなった先人の知恵だと思います。お腹が張りやすい方は、細切りにしたり下茹でをしたりして、取り入れてみてくださいね。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中薬大辞典』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

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