【薬膳の効能】山芋(やまいも)|胃腸・呼吸器・老化予防に。「三臓を支える山の薬」
薬膳では、山芋は「山薬(さんやく)」の名を持つ生薬でもあり、肺・「脾」・「腎」の三つの臓器を同時に養える非常に優れた食材です。
エネルギーである「気」と潤いを補います。消化吸収力が弱っている方、老化症状、慢性の下痢、空咳が出る方などに向いています。
山芋の冷製スープ(胡桃の庭の薬膳より)
薬膳における山芋の基本データ
性味:平・甘
帰経:肺・脾・腎
主な効能:益気養陰・健脾補肺・固腎益精
帰経:肺・脾・腎
主な効能:益気養陰・健脾補肺・固腎益精
山芋の薬膳効能解説
- 益気養陰 : 気と陰を補う
生命エネルギー(気)と体内の潤い(陰)を同時に養います。 - 健脾補肺 : 脾を健やかにし、肺を補う
胃腸の働きを高めて慢性の下痢を止め、呼吸器系の肺を潤して空咳などを改善します。 - 固腎益精 : 漏れを防ぎ、精を増やす
生命力の源である腎を強化し、精(生命のストック)を漏らさないように繋ぎ止めます。頻尿や足腰の弱りのケアに適しています。
💡 薬膳の知恵:山芋は「山薬」という薬
山芋を乾燥させたものを「山薬(さんやく)」と言い、気を補う薬として様々な漢方薬に配合されています。専門的には気と陰と精、3つを増やします。
講師のキッチンから
山芋は「長芋」「大和芋」「自然薯」などいくつか種類がありますが、どれも「気」を増やす薬効があります。スーパーで買えますので、疲れた時や病後などに無理のない範囲で取り入れみてください。身近な食べ物で“元気”をチャージできます。
参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
効能を「知る」ことは第一歩。
次は、自分の体質に合う食材を選べる自分になること。そのための道筋があります。





