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【薬膳の効能】蕎麦(そば)|食べ過ぎの胃もたれ、食欲不振に。「食積解消の穀物」

薬膳では、蕎麦は微寒の性質を持ち、胃腸に溜まった未消化物を解消し、上昇しすぎた気を下げる食材です。

胃もたれや、イライラ、夏の暑さによる食欲不振に効果的です。

蕎麦の薬膳的効能

薬膳における蕎麦の基本データ

性味:微寒・甘
帰経:脾・胃・大腸
主な効能:下気消滞・開胃寛腸・清熱解毒

蕎麦の薬膳効能解説

  • 下気消滞げきしょうたい : 気を下げて滞りを消す
    逆上した気を引き下げ、食べたものがお腹に溜まった状態(食積)を解消します。
    気が上逆する(本来下がるべき気が上がってしまう)と、ゲップや腹部膨満感、消化不良などが起こります。このような場合に蕎麦が合います。
  • 開胃寛腸かいいかんちょう : 食欲を増進し、腸の活動を正常化する
    食べ過ぎなどで胃の動きが悪く、お腹が脹って便通が悪い時などに蕎麦は向いています。
  • 清熱解毒せいねつげどく : 熱を取り除き、解毒する
    体の余分な熱を冷まし、毒素や老廃物を排出します。

💡 薬膳の知恵:冷えタイプさんは工夫が必要
蕎麦は体の熱を取るため、冷えタイプの人は注意が必要です。ネギを多めに合わせるか、七味唐辛子をプラスするなどトッピングを工夫すると良いでしょう。七味唐辛子を加えると身体を温め気を巡らす作用もアップします。

適応
気滞、食滞、湿熱、脾気虚
薬膳例
陳皮とカイワレ大根のざる蕎麦・そば湯
注意点
冷え性の人、アレルギーがある人は注意すること

講師のキッチンから

乾麺の場合、蕎麦粉の配合割合が高いほど蕎麦の薬効が期待できます。上記の作用をねらう場合は、蕎麦粉8割~10割配合のものを選ぶと良いと思います。

執筆者:Emiko Ohneda(胡桃の庭 講師)

 

蕎麦(そば)の薬膳・よくある質問

Q1. 蕎麦は体を冷やすと聞きますが、冬は避けた方がいいですか?
A. 蕎麦は微寒性ですが、冬でも食べ方の工夫で対応できます。温かいかけ蕎麦にして、ネギを多めに添えたり七味唐辛子を加えれば、身体を温めつつ気を巡らす作用もアップします。冷たいざる蕎麦は冷えやすい方には不向きです。

Q2. 蕎麦と大麦はどちらも胃腸を整えますが、使い分けはありますか?
A. 蕎麦は「下気消滞・清熱解毒」で気の停滞と熱を取り除くのが得意。大麦は「健脾和胃・清熱利水」で余分な水を排出するのが強みです。お腹が張って気が滞っている時は蕎麦、むくみが気になる時は大麦が向きます。

Q3. 蕎麦アレルギーがある場合、薬膳的に代わりになる食材はありますか?
A. 蕎麦の「下気消滞」に近い作用を持つ食材としては、大麦や大根があります。清熱解毒の面では緑豆なども代替になります。ただし蕎麦そのものの薬効を完全に代替できるものはないので、体質に合った別の食材で補ってください。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

効能を「知る」ことは第一歩。
次は、自分の体質に合う食材を選べる自分になること。そのための道筋があります。

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