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【薬膳の効能】くるみ(胡桃)|老化を防ぎ、肺と腸を潤す「若返りの実」

薬膳では、くるみ(胡桃肉)は温性の性質を持ち、生命エネルギーの源である「腎」を補い、老化症状の緩和や肺・大腸の潤いを助ける効能を持つ食材です。

西太后も愛した「若返りの実」として知られ、慢性の咳や喘息のケア、乾燥による便秘の改善、そして肌や髪のツヤを維持するのに非常に適しています。

胡桃

くるみの基本データ

性味:甘・温
帰経:腎・肺・大腸
分類:補陽
 

くるみの主な薬膳的効能

  • 老化を防ぎ、体の根本を温める : 補腎助陽ほじんじょよう
    「腎」の機能を高め、生命エネルギーの源である「腎精」を増やします。冷えによる疲れ、足腰の弱り、白髪や肌の乾燥など、あらゆる老化症状の緩和に役立ちます。
  • 肺を温め、慢性の咳を鎮める : 温肺定喘おんはいていぜん
    を温める作用があり、冷えや乾燥からくる慢性の咳や喘息の改善に効果的です。
  • 腸を潤し、スムーズな排便を促す : 潤腸通便じゅんちょうつうべん
    中医学で「表裏関係」にある肺と大腸の両方に作用します。腸内を潤すことで、乾燥による便秘を優しく解消します。

💡 現代栄養学の視点:オメガ3と抗酸化のパワー
最新の栄養学でも、くるみはナッツ類の中で唯一「オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)」を豊富に含み、血管の健康や脳の活性化に役立つことが分かっています。薬膳でいう「腎を補う(アンチエイジング)」という知恵は、現代科学でも一致しています。

適応
老化防止・慢性の咳・乾燥便
相性
おしるこ・和え物・炊き込みご飯
注意点
もたれやすい時は量を調整

講師のキッチンから

西太后が美容効果を求めて毎日食べていたという「くるみ」は、薬膳においてアンチエイジングの象徴的な食材です。中医学の「肺と大腸は繋がっている」という考え方を体現するように、呼吸器も消化器も内側からしっとり潤してくれます。
そのうえで大切なのは「今の自分の体に合わせて食べる」こと。レッスンでも食材と対話する楽しさをお伝えしています。

執筆者:Emiko Ohneda(胡桃の庭 講師)

 

くるみの薬膳・よくある質問

Q1. 1日にどれくらい食べればいいですか?
A. 1日15〜20g程度(手のひらに軽く一杯)が目安です。脂肪分が多いため、食べ過ぎると胃もたれの原因になるので注意しましょう。

Q2. どんな体質の人におすすめですか?
A. 足腰の冷えや疲れ、白髪、乾燥による便秘が気になる「腎」の力が弱まった方や、乾燥肌の方に特に向いています。

Q3. 食べ合わせの良い食材は?
A. 温熱性の食材や陽気を補う食材との相性は抜群です。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

効能を「知る」ことは第一歩。
次は、自分の体質に合う食材を選べる自分になること。そのための道筋があります。

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