【薬膳の効能】タピオカ|甘いおやつが、実は滋養|夏のだるさ・食欲の落ち込みが気になる方に
夏になるとだるい、食欲が落ちる、少し動いただけで息が切れる——薬膳では、タピオカ(キャッサバ)は脾胃を養い、気を補う食材とされます。
タピオカは、主に気虚タイプの方に向き、“じんわり元気を底上げする”もちもちの粒。効能と「どんな時に食べたらよい?」を、あわせて紹介します。

タピオカの薬膳プロフィール
帰経:脾・胃・肺
主な効能:補気健脾
タピオカの薬膳効能|わかりやすく
- 気を補い、脾を養う
※温性とする説もありますが、ここでは平性とします。
講師のキッチンから
実際にはタピオカにココナッツミルクや果物などを合わせることが多いですよね。胃腸虚弱の方の場合、お腹が冷えている人も多いと思います。タピオカと合わせる果物の寒熱や効能も合わせて「全体として」とらえ、調整すると良いと思います。
夏にだるく元気が出ない人に
薬膳では、タピオカは気を補う効能があります。気が不足して、体がだるい、少し動いただけで息が切れる、声に力とハリがない時など、虚弱の食養生に向いています。
また消化吸収の要である「脾」を養う働きもあり、胃腸が弱くて食が細く、少し食べただけでお腹がいっぱいになる、食べても力にならないと感じる時などにも合います。
効能通りにいかない人も…
薬膳の目で見ると、タピオカはすべての人に合うわけではなく、むしろ負担に感じる人もいると思います。もともと湿が溜まりやすく、お腹が冷えがちな方は、甘くもちもちした粒が重く感じられることもあります。このタイプの方は食べる量を少なめにすることが養生になります。
効能の先を知りたくなった、その探究心こそ、薬膳がいちばん大切にするもの。薬膳の入り口は、いつでも開いています。
なぜ、同じ食べ物で結果が分かれるのか?
効能はブーメラン——強く効くものほど、強く外れる ≫
食が細い・胃腸が弱い、体がだるい、少し動くと息切れ、食べても力になりにくい
タピオカ入りの温かいスープ、タピオカ入りぜんざい、タピオカミルク
生のキャッサバには有毒成分があります。必ず加熱を。
参考文献:『中薬大辞典』、『中葯学』(上海科学技朮出版社)、『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
※ 本ページは中医薬膳の伝統知識にもとづく教育コラムです。中医学独自の概念・用語にもとづく表現を含みます。特定の効果を保証するものではなく、医療・診断・治療の代替を意図するものではありません。体調や服薬の個別判断は、医師・薬剤師等の専門家にご相談ください。





