1. HOME
  2. ブログ
  3. 新型コロナ対策 vol.6 すべては変化することを前提に対処する

新型コロナ対策 vol.6 すべては変化することを前提に対処する

基本的に受講生さまに向けた内容です
専門用語が含まれますがご了承ください

現在、デルタ株が広がっており、さらに国内外で変異ウイルスの発見のニュースも出てきました。

■日本感染症学会HP
https://www.kansensho.or.jp
ーーーーーーーーーーーーーーー

さて、中医最新情報ということで少しまとめます。

結論から言いますと「新型コロナ対策講座②」(2021年3月22日)でお伝えした内容と基本的には変わっていません。
あくまで湿熱毒に対するアプローチということで基本路線は同じと考えてください。(中医は何か特定のウイルスにアプローチするロジックではない)

今後、邪気が湿熱毒から別の性質に変化した場合は別ですが、今のところは昨年の講座の知識が生きると思います。

ちなみに、昨年お伝えした「清肺排毒湯」は、現在中国では軽症、中等症、重症患者と幅広い病態に使われているようです。
※清肺排毒湯は日本にはありません。近い形としては「麻杏甘石湯+胃苓湯+小柴胡湯加桔梗石膏」で代用可(金沢大学附属病院の小川恵子先生)。
ただし感染者は数日ごとの弁証、方剤の加減や変更が必要であることもお伝えします。

また2021年5月、台湾では「清冠一号」という漢方薬が認可されました。
「清冠一号」は台湾衛生福利部国家中医薬研究所と臨床医が共同開発したもので、軽症の新型コロナ患者の発熱緩和・重症化防止に効果があるとされます。

組成は以下のとおり。

黃芩 
魚腥草 
板藍根 
厚朴 
薄荷 
荊芥 
防風 
瓜蔞 
桑葉 
炙甘草 

全体としては、黄芩、魚腥草、板藍根で清熱解毒しつつ、解表を意図していることが分かります。(←つまり軽症者向けです!)

薄荷 、桑葉、魚腥草 (ドクダミ)、板藍根 といった食薬が多く使われているところが興味深いですね。

いずれにしても、中医学では「すべては変化していく」ことが前提です。変化したら、それにロックオン。
当面はこの流れが続くと思われますが、中医の知恵を借りながら冷静に対処してまいりましょう。

日々、私は「傷寒論」の世界を体験しているような気分です…

9月は全クラス、前座で少しコロナ関連の話をしたいと思っています。
よかったら、講座開始10分前にログインしてみてください😊

 

関連記事