新型コロナ対策 vol.2 ウイルスの侵入を防衛する
基本的に受講生さまに向けた内容で書いております
専門用語が含まれますがご了承ください
今のところCOVID-19を完全に制圧する薬はなく、究極的には今後人々に抗体ができるか、ワクチンが開発されるかのどちらかしかありません。
ですが、中医的の予防策のひとつとに衛気を強化する方法があります。
私たちの勉強も兼ねて、玉屏風散という方剤の組成を紹介します。
玉屏風散 (衛益顆粒)
組成 : 黄耆 白朮 防風
効能 : 益気固表 適応症 : 衛表不固(表虚・衛虚)
方意 : 気を補い体表の固摂作用を強化しつつ、脾と肺を養う。
本来は衛気虚の治療薬です。風邪をひきやすい人、多汗症など体表の機能が低下している人に使われる薬ですが、
今回のような状況では「外邪」(ウイルス)が入ってこないよう体表をビシッと固めて防衛する目的で使うことができます。
もともと気虚タイプの人に向く方剤です。