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新型コロナ対策 vol.4 初期の炎症をおさえる

基本的に受講生さまに向けた内容で書いております
専門用語が含まれますがご了承ください

日々状況が変化しています。中医的な情報の続編です。

中国国家中医薬管理局はCOVID-19の診療方案を医学観察期、臨床治療初期、中期、重症期、回復期に分けて報告(医師向け)しています。

その中に医学観察期~臨床治療初期の方剤が記されているものの、残念ながら同じ薬は日本にはありませんでした。

日本の薬の中で近い薬としては「銀翹散」があります。
感染が疑われたら検査や病院に行くことが前提ですが、勉強も兼ねて銀翹散の組成などを紹介します。

銀翹散
組成 : 連翹 金銀花 桔梗 薄荷 淡竹葉 甘草 荊芥 淡豆鼓 牛蒡子
効能 : 辛涼解表 清熱解毒
適応症 : 風熱犯衛

【注意】予防として飲む薬ではありません。医学観察期の軽度の炎症に向くとされます。
※炎症が強い段階は銀翹散では改善しません(一般人による治療は危険)

銀翹散は辛涼解表剤に属し、風熱実証に対する薬です。

喉が痛い、少し熱がある段階に適しており、発熱、かすかな悪寒、喉の痛み、頭痛、軽度の喉の渇きなどが目標とされます。

連翹と金銀花は消炎、解熱、抗菌、抗ウイルス作用があり、炎症や化膿をしずめます。

日本では風邪薬として市販されており、インフルエンザ、咽頭炎、扁桃炎、流行性耳下腺炎などにも使えるとしています。

日本もこれから日々状況が変わっていくと思いますが、教室の皆さま、どうぞご自愛ください。

また更新します(^^)/~~~

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