漢方からみた「心疾患」胸痺は虚実でタイプが分れる
心疾患
西洋医学における狭心症や心筋梗塞は、胸がしめつけられるような痛み、圧迫感、背中や左腕への放散する痛み、呼吸困難などの症状が起こります。
中医学では「胸痺」という概念があり、上記の症状と重なります。
胸痺は何らかの原因で気血の流れが悪くなり「心」に異常をきたして症状が起こります。
なぜ気血の流れが悪くなり、胸痺が起こるのか?
これはいくつかのタイプ(証)に分かれますので、講座では証と食材、薬膳について紹介します。
実か虚かで対策は変わる
心痛がある場合、多かれ少なかれ瘀血の存在を考えた方が良いでしょう。
実証系の人は積極的に血の「流れを促進」すること。一方、虚証系の人は不足を補うことで「流す力をつける」必要があります。
※虚証の人は無理に活血するとさらに虚が進みます
胸痺の背景には食習慣、メンタルのあり方、ライフスタイルの問題が存在しますから、気血というライフラインに異常が起こる前に、自分の原因を見つけ出し、それを変えることが予防の近道となります。
生活習慣病を「慢性病」と捉えると、共通点が浮かび上がります。講座のラストでは慢性病の共通点を挙げつつ、食事の方向性をあえて俯瞰的に整理したいと思います。

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