漢方からみた「がん」 癥瘕積聚の概念を理解する
がん
今月のテーマは「がん」ですが、中医学に「がん」という病名はありません。
中医学は昔から塊やしこりの原因を弁証し、一貫性ある治療法を論じています。
「塊」が生じる背後には、気の停滞、血瘀や痰湿の存在などが関係し、そこに生活習慣なども絡みます。
女性の養生講座より
今回の講座では「癥瘕積聚」という概念を紹介し、中医学の視点でがんの発生につながる証と治法、適応食材についてお話します。
余分なものを溜めないこと
まずはシンプルに「余分なものを溜め込まない」ことを目指してみると良いかもしれません。
余分なものが溜まらなければ、気血の流れもスムーズになり、塊は発生しにくくなります。
昔から「腹八分目」という言葉がありますが、これを続けるのはなかなか難しくもあります。「なんだか溜まってきた~」と思ったら、一度そこでリセットする(食事を減らす)だけでも違ってくると思います。要は、余分なものを溜め込んだ状態を長期化させないことが重要です。

© KUMINONIWA/365 Co., Ltd.
本サイトの掲載内容の無断転載、転用を禁じます