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「腎証と食療薬膳」エイジングを中医学で考える

腎証と食療薬膳

中医学の「腎」は精を蓄え、発育や老化、生殖に深く関わります。

また「腎」は全身の水液代謝の要として、水の出入りに深く関わります。そして肺と協調して、深い呼吸を成り立たせる役割もあります。

腎は膀胱と経絡でつながっており、一方の変調はもう一方にも影響します。

このように中医学の「腎」は、西洋医学の腎臓とは解釈が異なるため区別して考える必要があります。

腎の異常を示す症状

・生殖異常・衰退 
・発育異常、発育の遅延
・老化
・排尿異常
・呼吸の異常

実際には上記のほかに様々な症状があらわれますが、症状を「症候」として整理することで「証」が決まり、薬膳の方針が見えてきます。

上級SⅠセミナーより

今回は腎気虚証、腎陽虚証、腎陰虚証、腎気不固証、腎虚水泛証、腎不納気証、腎精不足(狭義)、膀胱湿熱証などの食療薬膳をお伝えしつつ、「エイジング」を中医学の視点で考えてみたいと思います。

老化は敵ではない

「アンチエイジング」という言葉が使われはじめて久しいですが、中医学的に見れば”アンチ”という言葉に少し違和感があります。

人間の一生は五行では「生・長・壮・老・死」となります。
人間に備わったプログラムであり、あくまで正常な変化です。

老化の流れに逆らっても、現実的には無理が生じることもあるでしょう。老化を「ソフトランディング」させるくらいの心持ちでいるとちょうど良いかもしれませんね。(価値観もあるので一概には言えませんが…)
 

 

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