Kurumi Journal
Magazine
静けさの音|Feature Magazine Vol.01

Illustration & Text : Kurumi Atelier
『静けさの音』(Feature Magazine Vol.01)
朝の光が、ゆっくりと部屋に満ちていく。
時計の針の音が遠のき、カーテンの向こうで鳥が一声だけ鳴いた。
世界は今日も、何事もなかったように始まっている。
湯を注ぐ音が、すっと耳に届く。
それは、静けさの中でいちばん確かな音。
音が消えると、心の奥に小さな余白が生まれる。
そこに言葉が落ちていく。
忙しさの中で見失っていたものは、
案外、こうした静かな瞬間の中にあるのかもしれない。
風が止み、光がひとすじ差しこむとき、
世界はようやく呼吸を取り戻す。
今日の始まりが、ただ静かであること。
それだけで、もう十分なのだと思う。
— 企画・制作:Kurumi Atelier




