「肺証と食療薬膳」感染症と肺の関係
肺証と食療薬膳
中医学の「肺」は呼吸を成り立たせ、宗気を生み出し、全身の気を調節する働きがあります。肺は宣発・粛降で気の昇降出入に関与して、体表の毛穴の開閉を管理して汗や外邪の侵入に深く関与します。
また肺は水液代謝にも関わり全身に津液を散布する役割があります。そして肺は大腸と経絡でつながり、表裏関係にあります。
このように西洋医学の肺とは解釈が異なるため区別して考える必要があります。
肺の異常を示す症状
・咳嗽、痰、喘息、胸痛
・呼吸の異常、息切れ、元気がない
・水腫
・鼻、喉の異常、嗅覚異常
・皮膚の異常、汗の異常
・風邪をひきやすいなど
・呼吸の異常、息切れ、元気がない
・水腫
・鼻、喉の異常、嗅覚異常
・皮膚の異常、汗の異常
・風邪をひきやすいなど

実際には上記のほかに様々な症状があらわれますが、症状を「症候」として整理することで「証」が決まり、薬膳の方針が見えてきます。
今回は肺気虚証、肺陰虚証、痰熱壅肺、痰湿阻肺、風寒束表、風熱犯肺、大腸湿熱…などの食療薬膳をお伝えします。
私たちは表証と無縁ではない
八綱弁証に「表」「裏」があります。表証は悪寒と発熱が同時にみられます。(これ以外はすべて裏証)
胡桃の庭オンラインセミナーより
通常の講座では基本的に裏証を学んでいますが、感冒や感染症の初期は表証です。
私たちは一生のうちに何度かは表証経験することになります。
感冒にはタイプがあり、邪気の性質によって治し方(薬膳)が変わりますので、この講座で把握していただければと思います。
当教室では新型コロナウィルスが発生した初期から、中国の漢方治療情報や方剤の効果などをお伝えしてきました。今後新しいウィルスが出現したとしても、中医学が感染症と戦ってきた歴史から大きなヒントが得られるのではないかと個人的には思っています。

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